青空文庫を400字程度に要約
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最中にある時、或は何かの理由で恋愛的雰囲気に対して非常に敏感になっているとき、私共は自分にもひとにも恋愛のことばかりだと云う風に思います。
恋愛は決して百年同一の状態に止ることをしません。草木が季節を感じるように、一日に暁と白昼と優しい黄昏(たそがれ)の愁があるように、推移しずにはいません。
妻は赤ン坊(其の赤ン坊は今はもう歩くようになって、現に今之を書いている私の傍で、せっせと悪戯をしている)との間に立って、辛酸を嘗めていた。
父が赤ン坊を抱き上げて時には何が何だか分らなかったそうだ。赤ン坊は子だったんだ。
どれ位経ったか、赤ン坊の泣声に気がつくと、私は板敷につっ伏(ぷ)していた。三畳に寝て赤ン坊を覗き込んだ。
赤ン坊は赤ン坊の世話だもの。氷代、炭代、赤ン坊の牛乳代など、倹約にしていれば二月位あるだろうと夫と話して貯えは、終った。 |
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