青空文庫を400字程度に要約
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心にあって最も重き地位を占むるものはいうまでも愛の問題である。他人の運命を傷つけることをおそれる心である。愛とは万人を祝福する心である。われらの心のなかに君たるの品格を備えて臨んでいる。
例を性欲が肉交となる、それは何の不思議もない、その意味の霊肉一致ではなく、性欲と性欲を悪しと見る心との衝突である。愛を善しとほめる心がある。個々の人に対しては何の犠牲も払わずに心のままに振舞うている。近代人はいかにして「主人」にならんかという考えている。キリストでも触れ合う人々しか愛することはできなかったのである。心は憤りに慄える。貧乏人の娘を裸体にして若い青年が囲んで、そして物欲しそうな目や、好奇心の目で眺めているところを想像してみよ。心をうたれる。愛という心の働きのみ生命と生命とを本質的に結びつける。ドストエフスキーの作品が単純で、そして万人の心に触れるのもその共存の博い感情があるからである。 PR |
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