青空文庫を400字程度に要約
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出されたる一個の Naturkind として、如き官能を周囲に向けてみよ。
万象はことごとくその影をわれらの官能の中に織り込んでいる。深遠なる形而上学はこの「おどろき」より出発しなければならない。 唯物論者(ゆゐぶつろんしや)や一般の科学者は物体が唯一(ゆゐいつ)の実在であつて、万物は法則に言ふ。 差別と統一とをおのれみずからの中に含んでいる。加うるにこの二者が互いに独立して何の関係も無いものならば作用することはできない。 神はニコラス・クザウヌスなどの言つた如くすべての否定である。 心理学では有機作用であるとか言ふであらうが、純粋経験の立場より見れば、主客合一、知意融合の状態である。 ハイネは蒼空に於ける金の鋲(びやう)と言つたが、天文学者はこれを囈言(うはごと)として一笑に付するであらうが、真相はかへつてこの一句の中に現はれてゐるかも知れない。 氏は主観的独断を加へない。 PR |
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