青空文庫を400字程度に要約
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青春の「若さ」を葬って、年齢にかかわりなき「永遠の若さ」をもって生きゆかんことを志向となしている。自分は青春と別れを告げんと欲するに臨んで、無量の感慨に浸らずにはいられない。心を空(むな)しくしてこの書を初めより終わりまで読むならば、きっと何ものかを得るであろう。
人は初めのものより、終わりのものへと進むに従って、しだいにその思索と体験とがその考え方は多様にかつ質実となり、初めには裁いたものをも赦(ゆる)し、斥(しりぞ)けたものをも摂(と)り、曖昧(あいまい)なる内容は明確となり、しだいに深く、大きく、かつ高くなり、その終わりにものは、意識の影の隠見するところにまで達せんとのを見いだすであろう。 自分は安らかならんことを心より願う。自分も愛と認識との指す方向に航路を定め、長き舟行の後彼岸に達せんことを念願するものである。造りたるものの恵み、自分とおよび、自分とともに造られたるものの上にゆたかならんことを。 PR |
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