青空文庫を400字程度に要約
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偽りに満ち、揺らめきて危うきを知る謙遜なる心が、豊かにして、金輪際(こんりんざい)動揺せざる絶対の実在を求むる無限の憧憬である。愛人と共に住まんと欲する願いである。
自己が相対的にして有限なるを知ると共に、絶対無限なる力に合一し之(これ)に由(よ)りて永遠の真生命を得んと欲するの欲求である。我に在(あ)りて生けるなりと言つたやうに、肉的生命の全部を十字架の上に釘(くぎづ)け終りて独(ひと)り神によりて生きんとするの情である。真正の宗教は推移にて、変換、生命の革新を求めるの情である。(なにゆゑ)に宗教は必要であるかなどと問ふ人がある。 情は人格者を起こり得る意識である。われらが神に対して敬虔の情を起こし、また神の無限の愛を感得することができるためにはその神は必ず人格的でなければならない。 われらは失いたる楽園を思慕し、故里を憧憬し、意識を去りて純粋経験の統一せる心境に帰らんことを求める。 PR |
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