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青空文庫を400字程度に要約
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ほとんど思いつきで始めたこのブログですが、短い作品はよいのですが、長い作品はどうしても文章の歪が大きくなります。前回までの『ああ玉杯に花うけて』もそこそこ長い作品でしたが、章あたり1万数千字ある文章を強引に400字あまりに圧縮しているのですから、無理が出てくるのも当然です。

ところで、このブログに掲載している内容は、必ずしも「ズバリ要約」がデフォルト設定のままで出力したものとは異なります。私なりに、ある程度微調整を行っていますし、読みにくい漢字はひらがなに直したり、現代的な表記に修正していることもあります。

「青空文庫」の作品が続く限り、このブログのネタが尽きることもありませんので、末永くお付き合いいただけると幸いです。
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妹を誘惑(ゆうわく)して堕落(だらく)の境(さかい)にひきこもうとしつつチビ公をさがしまわった光一がいま下陰で見たのはたしかに妹文子の片袖(かたそで)とえび茶のはかまである。
風が出て松のこずえをさらさらと鳴らした。
柳一家は幸福に満たされていた、光一の心は好きなのは朝である。朝に目をさますと寝床(ねどこ)の中で校歌を一つうたう、それから床(とこ)をでて手水(ちょうず)をつかい茶の間へゆくと父と母と妹が待っている。
浦中と黙々は復讐戦(ふくしゅうせん)をやる、そのつぎには決勝をやる、復讐のまた復讐戦をやるという風にこの町の呼(よ)び物(もの)になった。
日でも熊田校長は外套(がいとう)
浦和中学と黙々塾(もくもくじゅく)が野球の試合をやるといううわさが町内に伝わったとき人々は冷笑した。実際それは評である、浦和中学は師範学校と戦っていつも優勝し、その実力は埼玉県を圧倒しているのだ、昨日(きのう)今日(きょう)ようやく野球を始めた黙々塾(もくもくじゅく)などはとても敵し得(う)べきはずがない。


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