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青空文庫を400字程度に要約
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浦中と黙々は復讐戦(ふくしゅうせん)をやる、そのつぎには決勝をやる、復讐のまた復讐戦をやるという風にこの町の呼(よ)び物(もの)になった。
日でも熊田校長は外套(がいとう)

「女と合奏したり、手紙をやりとりするのはどうだ」「それはぼくもよくないと思う、しかしそんなことは忠告ですむことだ、一度忠告してきかなかったらそのときに第二の方法を考えようじゃないか、ぼくは生蕃(せいばん)のことでこりた、生蕃は決して悪いやつじゃなかった、だがあのとき諸君がぼくに同情して生蕃を根底からにくんだ、そのために彼はふたたび学校へくることができなくなった、ぼくはいつもそれを思うと、われわれは感情に激(げき)したためにひとりの有為(ゆうい)の青年を社会から葬(ほうむ)ることになったことが実に残念でたまらん、人を罰するには慎重(しんちょう)に考えなければならん、そうじゃないか
と向こうのくだもの屋の前で彰義隊(しょうぎたい)がひとりの学生と話をしていた。
活動よりはるかに面白かるべきはずなのに、見るはきだめの中におちてくんだろう。
日は暮れて見えなくなった。

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