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青空文庫を400字程度に要約
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どれ位経ったか、赤ン坊の泣声に気がつくと、私は板敷につっ伏(ぷ)していた。三畳に寝て赤ン坊を覗き込んだ。
赤ン坊は赤ン坊の世話だもの。氷代、炭代、赤ン坊の牛乳代など、倹約にしていれば二月位あるだろうと夫と話して貯えは、終った。

子供や仕事がのだ。事情を申上げれば、可愛い息子さんの事ですもの、私は憎いかも知れないけれども(そうなれば私は身を引くばかりだ。意気地なしめ、涙なんか流す奴があるものか)、きっと何とかして下さるだろうと思った事は一度や二度じゃないけれども、もしや熱が下るかと空頼みをして、それにあれ程堅い決心をしていなさる夫に後で叱られる辛さに、今日までは縛って辛抱して来た。
赤ン坊の親達はどうしていなさるだろう。
この赤ン坊さえ預らなければ夫の世話も届くんだったのに。
赤ン坊を育てて行く事が出来よう。
お父さんは赤ン坊を抱き上げた。
赤ン坊は抱かれながら(まるまる)と肥った顔をニコニコさせていた。

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