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青空文庫を400字程度に要約
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そこで急いで剣を抽(ぬ)いて出ていって切りつけた。剣は怪しい男の股(あし)に中って一方の股が落ちた。 玉は女を抱きかかえて室の中へ伴(つ)れて来た。
その指を験(しら)べると右の拇(おやゆび)が断(き)れていた。
玉は阿英に出ていかしたことを後悔したが、どうすることもできなかった。

大いに懼れて、一家の者を伴(つ)れて山の中へ逃げた。
嫂は阿英を見て泣いた。
阿英は土で戸を塞(ふさ)いで家の中から外へ出ないようにさした。
「私がこちらへあがりましたのに、嫂さんがこれまで私に尽してくだされたことが忘れられないので、盗賊の難儀を分けあったのですが、兄さんがいらっしゃらないから、私は諺にいう、李にあらず奈にあらず、笑うべき人なりということになります。私はこれから帰って、また間(ひま)を見て一度伺います。」 嫂は訊いた。
主従は馬を乗りすてて金を腰にしばりつけ、草むらの中に匿れていた。盗賊が四方から迫って来て、草むらの中をさがしだした。
嫂はびっくりした。嫂は阿英だろうと思った。鸚鵡は正気づいて来た。翼をつくろって室の中をまわっていった。

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